人材派遣会社とは?


4.派遣に似ているけど……


労働者派遣事業には、大きく分けて二つのかたちがあります。 ひとつは登録型の一般労働者派遣事業で、登録している派遣労働希望者を登録しておき、企業から発注があると、登録者の中から適任者をそのつど雇用して派遣するパターンがこれです。

もうひとつは常用雇用型の特定労働者派遣事業で、派遣会社が労働者を社員として常時雇用しており、業務の種類に応じて派遣するタイプです。 従来派遣といえば前者のイメージが強かったものですが、コンピュータ関連のエンジニアやSEなど、直接雇用よりも後者のタイプの派遣会社に社員として属して顧客の企業に常駐するケースが多いようですね。

また、たびたびマスコミがとりあげる偽装派遣の問題が在ります。
これは業務請負と呼ばれるもので、本来は、厚生労働大臣の許可(あるいは届出)が必要な人材派遣業は、派遣会社と派遣先企業との間で労働者派遣契約書を交わし、また諸条件について労働者に明示しなくてはならないことなど規則があります。

しかし業務請負の場合は許可が必要ではないので、人材を派遣し、人材派遣業と同様に派遣先企業の指揮命令で働かせるケースが後を絶たず、問題になっています。 では、人材派遣と業務請負の違いとは何でしょうか? 最大の違いは、「だれの命令で仕事をするのか?」という点にあります。

人材派遣の場合は、業務上の指揮命令権は、派遣先の企業にあります。 しかし業務請負の場合、人間だけを派遣して、業務を派遣先の指揮命令にゆだねることは許されていません。その名の通り「業務を請け負う」のであって人を派遣してそこから利益を得ることではないからです。

ただ、たとえばひとつのシステムを作る仕事を請負会社が受注して、自社から指揮命令可能な人間を含めたチームを作り、先方の企業で業務を完遂するまで仕事をすることはよく行われており、この場合は単に仕事を行う場所が顧客の会社内であるというだけで、人材派遣とはいえないわけですね。

ただし力関係で言えば、発注する側の企業が、請負会社に対して発言力があるわけですので、人間だけをよこせという場合もあるので、業務請負を装った事実上の人材派遣が行われていることが多いのです。 これら偽装派遣、偽装請負は、労働者の立場・身分を不安定化させるばかりか、トラブルが生じた場合の責任の所在の不明確さなど問題が多く、厳しく罰せられます。

次ページ >> 人材派遣会社の今後

[PR]コンバージョンでお悩みの派遣会社様、派遣会社ディレクトリ人材派遣ディレクトリ求人情報ナビゲータに登録してアクセスアップを図りませんか?